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尿路性器感染症・性感染症
  尿路性器感染症・性感染症について

尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)または男性性器に起こった感染症を尿路性器感染症と言います。
原因としては細菌、ウイルス、寄生虫などの病原体の侵入によって起こります。
その中で最も多いのは、細菌で、特に腸管内に常在している細菌の感染によるものです。
性感染症である尿道炎は、淋菌やクラミジアなどが原因になります。性感染症の中でも、特に近年、梅毒が全国的に増加傾向にあり、注意が必要です。

1.尿路感染症

尿路感染症では、細菌は尿の出口(外尿道口)から侵入し、尿路を上って行き、膀胱や腎臓に感染症を起こします。
尿路感染症は最も頻度の高い感染症の一つです。
男性で10〜20%、女性で40〜50%の人が一度は尿路感染症に罹ると言われています。
性的活動期である20〜40歳代の女性に多い病気です。
しかし、お年寄りになると、感染症を起こしやすくなる病気を持っている方が増加しますので、男女を問わず、尿路感染症を起こす人が増加します。
この場合、感染症を起こしやすくなる病気を治さないと尿路感染症を繰り返したり、治らないことが多く、泌尿器科での精密検査や適切な治療が必要となります。

1)急性膀胱炎

尿が近くなり、排尿するとき痛みを感じることが特徴的な病気です。痛みは排尿の終わり頃に強くなります。
若い女性に起こることが多く、尿路感染症の中で最も多いものです。
尿の検査が最も大切で、診断の決め手になります。必ず、尿の検査を受けてください。
3日から1週間程度の抗菌薬の内服で治療され、すぐ良くなります。
もし、良くならなかったり、繰り返すような場合は、泌尿器科での精密検査が必要です。

2)急性腎盂腎炎

膀胱炎に引き続いて、発熱や腰背部痛などが現れる病気です。
腎臓に細菌感染が起こり、全身にも感染が広がることがあります。
多くの場合、入院して治療することになります。
この場合も、治りにくかったり、繰り返すような場合は、泌尿器科での精密検査が必要です。

2.男性性器感染症

男性の性器には、前立腺、精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)、陰茎などがあり、これらの臓器にも感染症が起こります。

1)前立腺炎

男性の場合、膀胱の出口の部分に、尿道を取り囲むように前立腺があります。
前立腺は、年をとると肥大症やがん等になることがあります。
細菌やその他の病原体に感染すると、前立腺炎を起こすこともあります。
発熱や会陰部(陰嚢の付け根と肛門の間の部分)の痛み、排尿時の痛みなどを起こす急性前立腺炎では、入院が必要となることも少なくありません。
細菌の感染がはっきりしない非細菌性前立腺炎は、慢性前立腺炎または慢性骨盤痛症候群とも呼ばれ、前立腺の部分やその周囲の痛みや不快感などが主な症状です。
慢性前立腺炎の多くは、症状が軽いこともあり、外来で治療されますが、治療が長引いたり、すっきり治りにくいことがあります。
しかし、生命に関わることのない病気ですので、泌尿器科の主治医とよく相談して、焦らず気長に治療することが必要です。

2)精巣上体(副睾丸)炎

精巣(睾丸)の横にくっついている半月状の臓器が精巣上体(副睾丸)です。
細菌に感染すると、痛みを伴って陰嚢部が腫れます。抗菌薬で治療します。
感染がひどい精巣上体炎の場合は、入院して治療することもあります。
精巣上体炎が治っても、しこりだけが残ることがあります。

3)亀頭包皮炎

包茎の場合、皮の部分と亀頭の間に垢が貯まり、細菌の感染症を起こしやすくなります。
子供に多い病気です。塗り薬で治療しますが、ひどい場合は、抗菌薬を飲んでいただくこともあります。

3.性感染症

性行為でうつる病気で、以前は性病と呼ばれていました。
エイズなどを含めて30種類以上の病気があります。
泌尿器科では、主に尿道炎、尖圭コンジローマ、性器ヘルペス、梅毒という病気を診療します。
近年、梅毒が全国的に増加傾向にあり、注意が必要です。

1)尿道炎

淋菌やクラミジア、その他の病原体で起こる病気で、排尿する時の痛みと尿道からの分泌物が特徴です。
淋菌による尿道炎は、症状が強く、感染機会から数日で症状が出ます。
淋菌は耐性菌が増えていますので、飲み薬では治療が難しくなっており、主に注射薬で治療します。
淋菌以外の尿道炎は、主に飲み薬で治療をしますが、原因によって治療に使う薬が違いますので、泌尿器科の専門医でよく検査をしてもらって下さい。
性感染症の場合は、セックスパートナーも一緒に治療しなくてはなりません。
淋菌もクラミジアも、若い女性に感染し、不妊症や子宮外妊娠などの重大な病気になることがあります。お互いに予防することが必要です。
予防には、コンドームの使用が勧められます。

性感染症の尿道炎の詳細はこちらをご覧ください

2)尖圭コンジローマ

ヒトパピローマウイルスというウイルスで起こる病気で、性器とその周囲に特有な疣贅(いぼ)ができます。
治療は、切除したり、特殊な器具や液体で焼いたり、塗り薬で治療します。

3)性器ヘルペス

単純ヘルペスウイルスというウイルスで起こる病気で、性器やその周囲に水疱(水ぶくれ)や、痛みを伴う潰瘍ができます。
再発することもあります。治療には、薬を飲んだり、塗り薬を塗ったりします。

4)梅毒

梅毒トレポネーマという細菌で起こる病気で、感染から約3週間で性器や陰部に硬いしこりができた後、痛みのない潰瘍ができます(第1期梅毒)。
これらの症状は放っておくと、自然に消えてしまうことがありますが、治ったわけではありません。
治療をしないで3か月以上経過すると、手のひら、足の裏、体全体にピンク色のバラ疹とよばれる発疹が出ることがあります(第2期梅毒)。
発疹は治療をしなくても消える場合がありますが、治ったわけではありません。
さらに治療をしないで数年が経過すると、皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)ができることがあります(第3期梅毒)。
さらに、心臓や血管、脳などの臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。
2013年以降、梅毒が急増しており、全国的に問題となっています。
母体から胎児に病気がうつる「先天梅毒」も増えています。
梅毒を診断するには、血液検査を行います(梅毒血清反応検査と呼ばれます)。
梅毒は主に内服薬で治療します。
梅毒の予防も、コンドームを着用することが大切です。ただし、コンドームが覆わない部分の皮膚などでも感染がおこる可能性があるため、皮膚や粘膜に異常があった場合には性的な接触を控え、早めに医療機関を受診しましょう。
 
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